らいおんブログ

たまに噛み付きます。

ボクシングの試合が決まった。1ヶ月前の心境。

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時折このブログでも綴っているのですが、ボクシングをやっています。

lionmaru.hateblo.jp

  何ゆえこの歳で始めちゃったのかは、もう全部会社のせいにしておきましょう。仕事が楽しくて毎日充実していて、日々最高に輝いていて、目標があって、ああぁ、なんだこのくそッ、湧き上がってくる情熱はああぁ!!前しかみえねえぜ!!みたいな状態ならボクシングはやっていないでしょうね。

 当然そんな生活の中に僕はいなかったわけであって、昔のミッキーマウスのように、目の中に光沢の一切ない目で、残業の二文字しか目の前にしか見えない。身体もなんだかだるいし、最近運動不足で肥満のバロメーターは増加の一途である。

「ああ、運動不足とストレス解消に近くのボクシングジムでも通うか……24時までやってるし」

 そんな感じで始まった僕のボクシングライフですが、気が付けば目標とか、やりがいみたいなものを感じるようになっていました。

 プロになりたいという目標を持ってプロになり、プロになったら、一勝はしないとな!ということで次の目標もでき、これをクリアしていくこと、またそのために努力していくことで僕の人生は学生時代のような青春を取り戻しました。

 

 そう、青春ッスよ!青春!

 部活やってたころみたいなんですよ。いい年して、馬鹿みたいに毎日必死に汗を流して声を振り絞って、殴られて痛いんだけど、スパーでボロボロにされれば悔しいし、良い結果が出ればたまらなく自身になるし嬉しい。

 でも、その感情の起伏って社会人になってから全然なくて久しぶりだったんですよね。成功しても失敗しても、なんだか息が詰まるようで、ずっと「なんだかダルい」としか思ってませんでした。軽い鬱だったんですかね。

 僕のED気味で枯れ木のようになってしまっていたジョンも、最近は学生の頃のように溌剌としています。

 本来なら、こういうやる気とか、目標とかやりがいとかを全て会社で持てたらよかったんですけどね。無理ですわ、ボクシングジムにいる人達と違ってサラリーマンってやつは基本的に皆目が死んでるし、どこか疲れてますしね。当然僕もそうなるわけです。

 

 と、あらすじはそんなところなんですけど、デビュー戦が決まりました。

 場所は聖地後楽園です。

 たまらなく恐い

 いや、ボクシングライセンスを取るのにも結構追い込んで追い込んで、頑張ったつもりだったんですけど、プロテストってヘッドギアもあるし、グローブも大きいし別に普通にスパーリングやるのと変わらないんですよね。場所が場所だから緊張しちゃうだけで。

 でも試合だと8オンスのグローブにノーヘッドギア。聞くところによると、殴られたらものすごく痛いらしい。

 どんな強いやつが来るんだろう。とか、未知のことが多すぎてとにかく恐ろしい。緊張して動けなかったらどうしよう、緊張すると息がすぐあがるしなあ。重心もあがってしまって、あまり腰の入ったパンチが打てなくなる。

 というか、疲れてガードが下がったところに不意に強打をもらって気が付いたら控え室で試合が終わっていたとか恐すぎる。

追い込みがハンパない

 ライセンスを取るときは一日1時間半の練習×週4~5という日程でやっていましたが、試合が決まってからのメニューは(というかプロになってからのメニューは)一日2.5時間×週6になりました。朝のランニングも加わりました。

 週3で日本ランカーやA級ボクサーとスパーリングをし、顔に痣がない日がないくらいにボロボロの顔になっています。毎日体は満身創痍の中練習を続け、おまけに減量で身体が重くなっていきます。

 それでも、ただ気合のみで闘える肉体を作っていきます。

 日に3度ほど、限界を迎えて「もうだめだぶっ倒れたい!」と思いますが、そこからさらに追い込みをかけます。試合前を迎えたボクサーは皆こんな感じです。息が出来なくなるまで動いて、動いて、足がガクガクになって帰るという毎日です。

 たまに疲労がたまりすぎて1時間ちょっとだけ動いて帰る日があるのでそんなときにしっかり夜更かししたりして遊びます。

減量きつい

フェザー級で出ます。

はじめの一歩でいうところの一歩の階級です。

僕の身長は174cmなので、57kgまで落とさなければいけません。

普段は63キロなので6キロ近い減量です。身長174cmで57キロって結構ガリガリです。

そういえば、ロバートの山本もフェザー級で出てましたね。

彼は177cmらしいので、やってやれなくはなさそうですが。

とにかく甘いものが食べたい。

チョコ食べたい。

今は61キロなのでまだまだ落とさなければ。

ライセンス所持者と試合をしたボクサーとでは全然違う

 強さとかそういう面ではなくて、僕の個人的な「すごい」とか「立派だ」という基準の話になるのですが、ライセンスを持っているだけの人と、一回でも試合をした4回戦の人って勝ち負けとか関係なく全然違うなあって思います。

 この緊張感と、恐怖感と、空腹感と、疲労感といろんな辛い感覚に一ヶ月半近く立ち向かっていかないといけない。

 ほんと、格闘技の試合に出たことのある人はそれだけですごいと思います。

最後に

負けたくない。

あと体重が全然減らないので心配。

59kgは割ったことあるけど、人生で57kgとか中学生の時以来だよ?

落ちんのほんとこれ